6/9 金曜日、名古屋 diamond hallにて BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALSのライブがありました。 そのレポートですので、前書きにも書きましたが興味のない方はさらっと流してください。
Ben Harperっていったい誰?って人のために簡単に説明しますと、ラップスチールという変わったギターの名手であり、ブルーズ、ファンク、ソウル、フォークを歌ういかした人でもあります。確か、グラミー賞もとりました。で、そのバンドがInnocent criminalsといい、演奏には定評のある実力者達の集まりです。
軽く手を振って、すぐに始まる。 Both Sides Of The Gun ニューアルバムのタイトルチューン 予想通り、1曲目からはがつんと来ない。けれど、このバンドの一体感は何? すごい、すごすぎるよ! Don't Take That Attitude To Your Grave それほど盛り上がるとは言えないこの二曲でありながらも一気にHarper's worldに引き込まれる。そして、 Ground On Down 今回のツアーの他のところではこの曲をやってなかったと思うので、まず、意外性にびっくり。それから大爆発。 Excuse Me Mr. これは前回も、前々回もした曲。アレンジも同じくレゲエバージョン。そろそろ違うのも聞いてみたい。 Jah Work/Exodus きたきた~。warに続いてまたメドレーでマーリーをぶちかます。 Morning Yearning 流れをかえてちょっとしっとりと。 外国人がざわつくのがちょっと耳障り。 Waiting For You これもニューアルバム。ほんと、私の方があなたをwaiting for youだったよ。 Heart Of Gold ニール ヤングのカバーだそうです。残念ながら知りませんでした。隣の人が気持ちよさそうに歌っててうらやましかった。 Glory & Consequence これも、もう無いだろうと思ってたので意外でした。あ~、雨のフジロックを思い出してしまう。 Engraved Invitation 後ろからのプレッシャーがきつくなるけど、死守!、シシュだー! Burn To Shine これは初。バンドの息はぴったり。新加入のギタリストもばっちりはまってました。 Please Don't Talk About Murder While I'm Eating R&Bを2曲続けて。のっちゃっていいっすか? いいっすか? Temporary Remedy これはライブサイコー。ハーパーの指先から目が離せません。 Burn One Down 前回の名古屋公演ではなかったので是非今度こそはと思っていたらやってくれましたよ。 みんな歌う。私も歌う。でも、彼のメロディーとはみんな違う。 レオンが笑顔でジャンベをたたきまくる。会場中が完全にヒートアップ。 で、ここで一部終了。ふぅ、一息つくのもつかの間すぐにハーパー一人がもどってきました。 Another Lonely Day 弾き語り。さっきも思ったけれど、外国人うざい。楽しみ方は人それぞれだけど、邪魔すんなよ。あと、カメラ撮るやつ。ほんとしらけるし。で、この曲にあわない手拍子が始まるし。 でも、ここからがすごかった。シャッター音も、ざわめきも、手拍子も全部聞こえているはずなのにたんたんと彼は歌う。 そして、いつの間にか会場の中で聞こえるのは彼の歌声とギターの音だけになる。 ただ歌っているだけなのに。すごい。音楽のパワーっていうのかなんて言うのかわからないけれど、思わず目頭が熱くなってしまいました。 There Will Be A Light もう言葉がありません。
I Shall Not Walk Alone 夜、車に乗りながらこの曲を聴くと眠くなってしまうのですが、今日は、いつもと反対。 運転の疲れ、ライブ待ちの疲れ、ライブ前半の疲れが、すうっと消えて無くなったような気がしました。 Pleasure And Pain 彼の曲の中で一番好きなうた。これが聞けただけでも生きててよかったって思えました。 曲に入るまでにワイゼンボーンをかなり長い間弾きまくっていたのですが、こんなに暖かく、優しい音のでる楽器って他にあるのだろうかと思ってしまいました。 お次は、バンドメンバーが出てくる。まあ、ここまでは予定通り。 Where Could I Go アルバムチューンではかなり印象深いギターソロを持つ曲。この辺りを新ギタリストがどうこなすのかと思ったけれども、ほぼ原曲通り。これは、応用が利かないとかではなくて、この人の、ベン ハーパーの楽曲に対する深いリスペクトのようなものを感じました。いいね、この人。しっくりきてます。 途中で、ステージの一番前まででてきて、マイク無しで歌う。言葉もありません。 この曲の終盤、音を止めていつもの握りこぶしを突き上げるポーズ。みんなします。もちろん私も。そのままのほんの数秒間、そこにいるすべての人たちと彼がつながっているような錯覚に襲われました。 彼の目には涙が光っていました。そして私も。 妻に至っては号泣です。 The Woman In You 初めてみたフジロックでのライブ。この曲でハーパーは僕の中で特別な存在になってしまいました。寒いし、眠いし、疲れてるし、朝からずっとカッパ着たままで動きにくいし、靴の中がびしょぬれで気持ち悪いし、って時にきくとやられます。ノードラッグでもトランス状態です。ってどんな状態か知らないけど。 Get It Like You Like It 楽しい曲なのに、前の方の曲の余韻が強すぎていまひとつのめりこめない。 Black Rain だんだん曲の方に気持ちが追いつけるようになってきました。 Better Way 私と同じように乗り遅れている人がおおかったのかハーパーがうまくのせてくれます。 こういうの前にはなかったなあ。 もう、なんでもいいです。私の後ろから伸びてくる腕に桜吹雪が舞っていても、どこからか強烈に漂ってくるニンニクの香りも気になりません。(うそです) 熱狂も最高潮の中ついに楽しい時間も終わりを迎えました。ピースマークや握りこぶしで感謝の気持ちをハーパーに伝える。ちゃんと伝わったかな? もちろん、すぐには帰れません。他の公演でも2度目のアンコールで終わっていたのでもう無いだろうと思いながらもコール。 すると、なんと! また戻ってきたではありませんか! それも、本当に楽しそうな笑顔で。 本当に本物のアンコール。 だと思う。だよね? With My Own Two Hands/War もう、どう表現してよいのかわかりません。